【ビリギャル】小林さやかさんから考える塾の選び方[前編]

こんにちは!くずはBASEの坂下です。

先日、映画化もされた『ビリギャル』のモデルとなった小林さやかさんの講演を聞いてきました✨

塾の先生としても、親としても非常に学びのある内容でした!

今回は、お話の中から感じたことを「塾の選び方」「自己効力感の上げ方」の二つに分けてまとめていきたいと思います。

まずは「塾の選び方」についてです!

小林さやかさんの経歴

そもそも『ビリギャル』という話は、全国偏差値28のギャル(小林さやかさん)が慶応義塾大学に合格するという実話に基づいたお話です🎥

『学校では落ちこぼれで先生からも疎まれている女子高生が近所の個人塾「坪田塾」の坪田先生と出会い、受験勉強に打ち込んだ結果、目標とする慶應義塾大学に合格する。』というのが大まかなストーリー。

私の記憶では『ビリギャル』の最後に「その後、ウエディングプランナーとして活躍している」と描かれていた気がします。

ただ、そのあとは知らない方が多いのでなないでしょうか。簡単ですが、小林さんはその後以下のような経歴をたどったそうです。

  • 2010年 慶應義塾大学 卒業
  • 2010年~2014年 ウエディングプランナーとして従事
  • 2014年~2022年 ビリギャルとして活動
  • 2021年 聖心女子大学大学院 学習科修士修了
  • 2024年 コロンビア教育大学院 認知科学修士修了 

今後は、新しく英語系の教育事業を立ち上げられる予定だそうです!

そんな小林さんは、

小林さん

私の人生が変わったのは慶應に受かった時でもなく、コロンビア大学に入った時でもなく坪田先生に出会ったとき

とおっしゃっていました。

子どもに関わる仕事の重大性を改めて考えさせられます。

ビリギャルは地頭のいい子が本気になっただけの話??

『ビリギャル』の話が有名になり、いろいろなところで「結局、地頭がよかっただけでしょ」と言われたそうです。

これに対して、小林さんは

小林さん

自分で地頭がいいとは思えない。要領は悪くないと思うけど。慶應に受かるまではみんな私のことを地頭悪いと言っていた。

小林さん

地頭の語源を調べると「地頭は思考力」。日本の受験は思考力ではなく、忍耐・モチベーションが大きい。

地頭うんぬんではなくモチベーション。正しい努力の仕方を知っているか、もしくは知っている指導者につくかどうか。そしてそれを理解してサポートできる環境があるかどうか

おそらく日常で使う地頭は「記憶力、理解力など」も多分に含んでいるので、小林さんの地頭に関してはなんとも言えません。

しかし『受験勉強はモチベーションと忍耐』という点については大いに同意できます😊

そして『正しい努力の仕方を知っている指導者につくかどうか』という点にも賛同します😊

私自信がその指導者かどうかはわかりませんが、

その生徒に合わせた問題レベルと量の設定、暗記のやり方、定期テストの点数を上げるのも明確に「やるべきもの」があります。

小林さん

『6割マル』『i + 1(アイプラスワン』『簡単すぎても難しすぎても×』

どれも「今の自分よりも少し上のレベルにチャレンジしていく」という意味です。このことを繰り返しおっしゃっていました。

個人的には高校生であれば6割でもいいと思いますが、中学生であれば7~8割が適正と考えています✨

ちなみに、小林さんは大学受験を開始するとき小4の内容から始めたそうです😲

そして受験指導についても、公立か私立か、私立なら学校ごとの戦い方があります。

例えば、小林さんが合格した慶応大学総合政策学部の入試科目は「小論文」と「英語or数学」だったりします。それでも難易度は高いですが…

こういった受験知識を持っていることも当然『正しい努力の仕方』につながっていきます

マインドセットとモチベーション

  • マインドセット = 物事の見方や考え方の傾向、思考パターンや癖

小林さんは

小林さん

マインドセットとモチベーションがないなら戦略や勉強法なんて意味ない!!!!

と言っています。さらに

小林さん

子どもを取り巻く大人が、共通のマインドセットを持っていることが理想

よくある悪い例として

  • 学校や塾がポジティブな声掛けをしているのに、家ではネガティブな声掛けをしている
  • 家庭では「努力が大事!」と伝えているのに、塾では「合格がすべて」と伝える

塾のコンセプトや担当講師の考えと保護者の思考が合っていないケースですね。

こういったズレが子どものモチベーションが下がる原因になったり、勉強の効果を下げる要因になったりします。

どういった考え方が良いかはさて置き、塾や学校の考えと保護者の考えが一致していることは塾選びにとても重要ということです。

そう考えると、通塾を開始してからも塾と保護者のコミュニケーションは大事になってきそうです。

そんなに大げさなものでなくていいと思いますが、塾の説明を聞いている段階で

『保護者さんが共感できること』『入塾後も気軽に相談できそう』ということは、塾選びの一つの指標になります。

塾と保護者(できれば学校も)が共通のマインドセットで子どもをサポートできる環境を作ってあげるということですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

まとめると

  • 正しい努力の仕方を知っている指導者につく
  • 保護者と塾とが同じマインドセットを持つ

の2点が小林さんの話から見えてくる、塾選びのポイントです😊

長く個別指導塾をやっていると「友達が通っているから」「評判がいいから」で塾選びをされている方が多い気がします。

もちろんどちらも重要です!

次回で小林さんの考えるモチベーションの話をしていきますが、モチベーションは学力向上の大前提です。

『友達と一緒だから頑張れる』というケースはたくさん見てきました✨

ただ、もう少し保護者さんの感覚的な部分も大事にされてもいいのかと思います。

「厳しくしてほしいけど、この塾は生徒に寄り添う感じだなー」とか

「成績よりも勉強習慣をつけてほしいけど、成績のことばっかり話すなー」とか

最初の段階でモヤモヤがある場合は、その違和感は大きくなり最終的に子どものためにならない可能性もあります。

塾の説明を聞くだけでなく、質問しながら保護者さんの考えと合うかどうかも確認してみてもいいかもしれません。

大手の個別指導塾ほど、塾のシステム面の説明は完ぺきに仕上がっています。

逆に教育感であったり、勉強に対する想いの部分は個人差があるため聞いてみると面白いと思います😊

どの塾も一生懸命やっていることは間違いありませんが、大切な子どもを預ける場所なので

より保護者さんも安心して預けられる塾を選びたいですね。

次回はモチベーションの部分をまとめていきたいと思います!

今回の話に興味を持たれた方は是非、後編の記事も見に来てください!

また小林さんの『私はこうして勉強にハマった (サンクチュアリ出版) 』も読んでみてください!

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます✨